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ASHISTAトピックス加盟店インタビュー本業の枠を超えて地域の暮らしを支える──アシスタ岐阜代表 森託也さん・運営 渡辺友里さんインタビュー

本業の枠を超えて地域の暮らしを支える──アシスタ岐阜代表 森託也さん・運営 渡辺友里さんインタビュー

本業の枠を超えて地域の暮らしを支える──アシスタ岐阜代表 森託也さん・運営 渡辺友里さんインタビュー

目次

●概要

●自己紹介

●現在行っている事業について

●アシスタに加盟した経緯

●加盟前の懸念点

●アシスタ業務開始時の不安

●加盟後に感じた印象

●現場で働くアシスタメンバーについて

●アシスタメンバーとのコミュニケーション

●マッチングで気をつけていること

●実際にあった依頼事例

●ケアマネジャーからの声

●アシスタFCに向いている人とは?

●今後の展望


●概要

アシスタ岐阜では本業である鉄鋼業を主軸に、地域に貢献する新たな取り組みとして、高齢者の些細なお困りごとに寄り添う生活支援サービスを展開しています。

学生や社会人など多様な人材がアシスタメンバーとして活躍し、地域に安心を届けています。

今回はアシスタ岐阜代表の森託也さん、運営の渡辺友里さんに加盟の背景や運営の工夫、そして今後の展望について伺いました。

インタビュアー: 株式会社LibertyGate代表取締役 菅原魁人

回答者:アシスタ岐阜代表 森託也さん アシスタ岐阜運営 渡辺友里さん


●自己紹介

▼菅原

アシスタ岐阜の森さんと渡辺さん、本日はお時間いただきありがとうございます。 

よろしくお願いします。 

▼森・渡辺

よろしくお願いします。 

▼菅原

はじめに、お二人の自己紹介をお願いします。

▼森

アシスタ岐阜代表の森と申します。

オープンしてすぐの頃は営業にも回りましたが、今はバックヤードで色々とアドバイスをするにとどまっています。

▼渡辺

アシスタ岐阜の渡辺です。

基本的には営業活動や、メンバーさんのマッチング、システムの運用を担当しております。


●現在行っている事業について

▼菅原

本業の新世日本金属で行っている事業の内容を教えていただければと思います。

▼森

弊社は岐阜市で鋼材(鉄の材料)を広く販売しています。

特に、鋼板を様々な製造業者様のために加工して販売する、というのが本業でして300社くらいの色々なお客様からご依頼をいただくジョブショップのような形で事業展開をしております。


●アシスタに加盟した経緯

▼菅原

「アシスタ」を知った経緯や、加盟に至った背景について教えていただけますか? 

▼森

弊社では「アシスタ」のような事業を始めることはまったく想定していませんでした。

本業は鋼板の加工で、公共工事や建築物など公共性の高い分野に関わる仕事が中心です。

そうした中で、企業の社会的責任は決して限られた範囲のものではなく「できることは何でも取り組むべきだ」という思いを常に持っていました。

そんな時にLibertyGateの菅原代表から「こういう事業を展開しているのですが、一緒に取り組みませんか?」というお話をいただきました。

「アシスタ」の理念に強く共感しましたし、私自身60歳を過ぎて母の介護を経験したこともあり、これからの社会で無視できないテーマだと感じました。

自分たちにもできることがあるのなら、ぜひ取り組んでみようと思って始めたのがきっかけです。


●加盟前の懸念点

▼菅原

様々な選択肢がある中で加盟を決めていただいたと思うのですが、加盟前に抱いていた不安や、課題に感じていたことがあれば教えていただけますか?

▼森

実際に仕事に従事していただくメンバーさんが集まるのか、我々のような畑違いの企業が高齢者支援を始めた時にしっかりと信用していただけるのか、この2つはとても心配しておりました。


●アシスタ業務開始時の不安

▼菅原

渡辺さんは新世日本金属での業務を担われていた中で、後々「アシスタ」の業務を担当されるようになったと伺っています。

これまでの業務とはまったく違う分野への挑戦だったと思うのですが、その点で不安に感じたことなどはありましたか?

▼渡辺

もともと介護の仕事経験もあったので、そのご縁はとても嬉しかったです。

ただ、これまで営業の仕事は一度もしたことがなかったので、電話でしっかりと話せるのか、どのように伝えたら訪問に繋がるのかが不安でした。


●加盟後に感じた印象

▼菅原

実際に「アシスタ」の事業を始めてみて感じたことや、社内の変化などはありましたか?

▼森

「アシスタ」の営業では、居宅介護支援事業所のケアマネジャー様とお話しする機会が多くありました。

そこで感じたのは「できれば利用したい」と前向きに捉えてくださる方がとても多いということです。

それだけ「アシスタ」が社会的に必要とされているのだと実感した反面、片手間ではできない事業だと強く感じました。

また、社内でも「社会のために貢献している」「今の時代に即したことをやっている」という意識が少しずつ浸透してきています。

他部署の社員からも、自然と「手伝おうか」と声をかけてもらえるような雰囲気ができてきており、その変化にはとても喜びを感じています。 


●現場で働くアシスタメンバーについて

▼菅原

「アシスタ」の現場ではどのような方が活躍されていますか?

▼渡辺

アシスタ岐阜では、草むしりなど体力を使うご依頼が多いので、若い方がとても活躍しています。

長時間のご依頼にも前向きに取り組んでくださり、本当に助かっています。

一方で社会人の方は、やはりコミュニケーション力が高く、利用者さんとのやり取りがとても丁寧で、さすがだなと感じる場面が多いです。

工場の社員の方が現場に出てくださったこともあるのですが、その時に「本当にいい事業だね」と言ってもらえたのが印象に残っています。

利用者さんと笑顔で接してくださるメンバーさんが多く、私にとってとても心強い存在です。

▼菅原

実際に渡辺さんご自身も現場に出ていらっしゃると思うのですが、集まってくださっているメンバーさんの傾向はありますか?

▼渡辺

学生メンバーさんはアルバイトで主な収入を得ている方も多く、お金のためというより「高齢者の方と関わりたい」「将来医療や福祉の分野で働きたいから経験を積みたい」という動機で活動してくれています。

「地域貢献」や「学び」を目的に活動してくれている方が多く、そうした姿勢にはいつも感心しています。


アシスタメンバーとのコミュニケーション

▼菅原

アシスタメンバーのマッチングを行う上で工夫している部分があれば教えてください。

▼渡辺

依頼現場に同行したり送迎をする中で、普段から「どんな依頼なら受けたいか」「苦手な依頼内容はあるか」ということをヒアリングしながらマッチングを行っています。

また「もうすぐ試験があるんです」「合格しました!」といったプライベートな話も交えて、日頃から関係を築くようにしています。

▼菅原

密にコミュニケーションを取って日常的に接点を持つようにされているんですね。

▼渡辺

そうですね。今はメンバーさん全員とLINEを交換していて、既読の確認もできるので連絡のスピードがかなり上がりました。

メールよりも気軽にやり取りできるので助かっています。

▼菅原

LINEを導入された背景には、やはりメールでのやり取りに課題があったのですか?

▼渡辺

はい。以前はメールを送っても、読んでいるのかどうか分からない状況が多く、依頼日が近づく中で返信がないと不安になることもありました。

そのため、返信期限を設けるなどの工夫していたのですが、それでも反応が遅れることがあり最終的にLINEへの移行を決めました。

▼菅原

なるほど。LINEに変えたことで、そうした課題は解消された印象ですか?

▼渡辺

そうですね。レスポンスが早くなっただけでなく、スタンプで反応してくれるなど、やり取りがとてもフランクになりました。

そのおかげでメンバーさんとの距離も近くなったと感じています。


●マッチングで気をつけていること

▼菅原

マッチングでは様々な条件を考慮する必要があると思いますが、その中で特に気をつけている点はありますか?

▼渡辺

利用者さんから「できれば毎回同じ人にお願いしたい」というご希望をいただくことが多いので、なるべく同じメンバーさんが対応できるように調整しています。

また安全面から男性宅は男性メンバー、女性宅は女性メンバーに対応していただくようにしています。

状況に応じて男女ペアで訪問するなど、利用者さんにもメンバーさんにも安心して活動してもらえるよう配慮しています。


●実際にあった依頼事例

▼菅原

これまでの依頼事例の中で印象に残っている依頼や、喜ばれた事例などはありますか?

▼渡辺

最近あった少し珍しい依頼で「テーブルの足を切ってほしい」というものがありました。

別の依頼では、外階段のひび割れを補修するためにセメントを塗って修繕する作業も行いました。

「業者を呼ぶほどではないけれど、自分では難しい」というような、些細なお困りごとに対応できるのが「アシスタ」の強みなので、皆さん本当に喜んでくださっています。

▼森

岐阜市は地方都市ということもあり、一戸建てにお住まいの方が多いです。

利用者さんのお宅の裏手が市の土地で、そこの木が伸び放題になっていたりすることもあります。

そのような場合には、私たちが市役所に電話をして「この日までに対応してください」と依頼するようなケースもあります。

何より、渡辺さんやメンバーの皆さんがとても丁寧に対応してくれているので、リピーターの方が多いと感じています。


●ケアマネジャーからの声

▼菅原

ケアマネジャーさんからはどんなお声が届いていますか?

▼渡辺

利用者さんの中には「どこに電話すればいいのか分からない」「ケアマネジャーさんに頼むのは申し訳ない」と遠慮される方も多いです。

そうした時に「アシスタ」がすぐに対応できる点をケアマネジャーさんにとても喜んでいただいています。

さらに活動報告書も好評で「少し足取りが不安定だった」「物忘れが増えてきた」など細かい変化まで共有できるので「すごく助かります」と言っていただけることが多いです。

▼菅原

「大学生がサポートをする」というサービスは他にあまりないですし、ケアマネジャーさんもやってあげたいけどできない場面が多いと思います。

そのような時にうまく活用できる存在として「アシスタ」を知っていただきたいですね。


●アシスタFCに向いている人とは?

▼菅原

「アシスタにはこんな人が向いている」「こんな方にアシスタを広げていってほしい」と感じる方はどんな方でしょうか?

▼森

「アシスタ」は善意の上に成り立つ事業だと思っています。

ケアマネジャーさんも真剣に話を聞いてくださり「利用者さんのためになるかどうか」という基準で動いてくださっています。

私たちも「できることはできる、できないことはできない、ここまではお手伝いできます」と誠実に伝えることを大切にしています。

人のために何かをしたいという気持ちを持ちながら、自分の時間やスキルを地域の役に立てたい、そのような前向きな方とぜひ一緒に取り組みたいですね。


●今後の展望

▼菅原

アシスタ岐阜として、または会社全体として、どのように事業を成長させていきたいか、今後の展望をお聞かせください。

▼渡辺

学生さんの中には、今後卒業などでアシスタ岐阜を離れる方も出てくると思いますが「アシスタ岐阜で活動してよかった」「あの経験が今につながっている」と胸を張って言ってもらえるような場所でありたいです。

もちろん利用者様の満足度を上げることも大切ですが、長く地域に根づいて継続的に事業を続けていくことが一番の目標です。

まだまだ課題も多いですが、これからも地道に頑張っていきたいと思っています。

▼森

将来的には岐阜市だけではなく周辺エリアにも広げ、より多くの方々に「アシスタ」のサービスを届けていきたいと思っています。

そのためには、ひとつひとつのご依頼に丁寧に向き合うことが何よりも大切です。

最近では、耳の不自由な方から「訪問業者が来て不安」とご相談を受け、信頼できる業者をご紹介させていただいたことがありました。

こうした信頼関係の積み重ねこそが、事業を広げる上で一番の力になると感じています。

これからも地道に、着実に、地域の方々に喜ばれる活動を続けながら、岐阜全域に広げていければと思います。

▼菅原

ありがとうございます。

ぜひそうした形で事業が広がっていくように本部としても全力でサポートさせていただきます。

まずは一人ひとりの利用者様を大切にしながら、地域に根ざしたサービスの拡大を一緒に進めていけたら嬉しいです。

本日は森さんと渡辺さん、ありがとうございました。 

▼森・渡辺

ありがとうございました。